サウナに木材が使われている理由とは?サウナと木材は切り離せない関係性

 

 

筆者はコロナが広がる前は休日によく温泉に行ってました。

広い温泉だと湯船の種類が豊富で中にはヒノキ風呂もありました。

今まで行った銭湯や温泉にあるサウナの多くが木材を使用していました。

最近では樽型のサウナや組み立て式サウナ、キャンプサウナなど日本各地で施設やサービスがありサウナー(全国のサウナ愛好家のことを指します)たちの注目を浴びています。

樽型サウナや組み立てサウナは木材が使われ、キャンプサウナは自然の中で行います。

なぜサウナには木材が使われているのでしょうか?

今回はサウナに木材が使われている理由とサウナについて紹介します。

日本のサウナ

一般的に銭湯や温泉にあるのはフィンランド式のドライサウナです。

広い銭湯に行くとミストサウナやスチームサウナといった種類があります。

日本にあるサウナは主に乾式・湿式・遠赤外線の3種類です。

乾式

乾式とは多くの方がイメージするサウナです。

室温が80〜100℃湿度が10%程と高温低湿が特徴で熱した石に水をかけることで蒸気を発生させ発汗が促されます。

湿式

湿式サウナとは乾式サウナとは逆で気温は低めですが湿度が高いサウナです。

ミストサウナやスチームサウナなどが挙げられ乾式より身体的負担が少なく最近では蒸気にアロマなどを入れリラックスできるサウナもあります。

遠赤外線

遠赤外線サウナは乾式サウナや湿式サウナに比べ体に直接熱が届くため効率的に体を温めます。

近年、自宅でサウナに入れるよう家庭内サウナ(遠赤外線)を購入する人もいます。

遠赤外線は少ないスペースで行えます。

なぜ木材が使われているの?

「なぜサウナに木材が使われているの?」と思うかもしれません。

ミストサウナやスチームサウナといった湿式サウナはタイルなどが使われていますが木材以外の乾式サウナってなかなか見ませんよね、実はサウナに木材が使われているには訳があるんです。

サウナに木材を使うには3つの理由があります。

1つ目は木材の性質です。

木材の性質

サウナは体を熱で時間をかけて温めることで血流を促進させ疲労回復やデトックス効果など様々な効果が見られます。

もし室内の温度にムラがあるとサウナの効果が十分に発揮されません。

そのため室内の温度や湿度を一定に保つ必要があります。

この条件に適しているのが木材です。

木材(特に無垢材)には湿度調整機能があります。

この機能は木材が周囲の湿度に応じて大気中の水分を吸収したり放出することで空間の湿度を一定にたも等とします。

また、木材は断熱材並みに熱伝導率が低くサウナ内の熱が逃げません。

まさに温度と湿度を保つのに最適の材料です。

2つ目の理由は消臭殺菌効果です。

消臭殺菌効果

樹木が伐採され木材になっても長期間フィレンチフィッドの効果は続きます。

フィレンチフィッドとは樹木が発する物質で除菌・消臭効果があります。

そのため湿度が高いサウナでもカビが生えにくく、嫌な匂いもしません。

また、除菌効果は強く細菌にも効くため自分が使う(座る)よりも前に誰かが使っていたとしてもそれほど問題はありません。

樹木のリラックス効果についてはこちらから読んでください→今の社会人に必要なのは森林の癒し?森林の持つレクリエーション機能?

木肌と香りと色味

木材は熱伝導率が低いためサウナでも暑くありません。

そのため壁や背もたれに寄りかかることができるためリラックスできます。

もしかしたら木材以外の建材を使うと火傷してしまうのではないかなと思います。

長年使用されているサウナだと感じれないかもしれませんができたばかりや改装後に行くと木材の香りがすると思います。

木材の色味(ベージュ色)は精神的リラックスや安心、ストレス解消効果があると言われています(色彩効果)。

他にも様々な理由でサウナには木材が使われています。

ではサウナの本場フィンランドではどうなのでしょうか?

本場フィンランドは?

サウナはフィンランド発祥だと言われており世界無形文化遺産にフィンランドのサウナ文化が登録されています。

フィンランドのサウナは基本的に木造構造で1部サウナではコンクリートで作られているらしいのですがフィンランド人は好まないようです。

フィンランドは先進国の中で世界一森林率の高い国で森林資源が豊富にあります。

そのため古くから木材を使ったサウナでした。

ここではフィンランドの伝統的サウナのスモークサウナについて紹介します。

スモークサウナ

フィンランドのスモークサウナは木造建築内でサウナストーンが乗った薪ストーブで薪を炊き室内を温めます。

ここまでは日本の乾式サウナと同じですが、スモークサウナの1番の特徴は薪ストーブに煙を排出する煙突がありません。

そのため煙は小屋の中を滞留し少しずつ温めていきます。

スモークサウナは7〜8時間程薪を燃焼させ続け室内を温めます。

しかしこのまま入ると一酸化炭素中毒にってしまい危険なので部屋の隅に空いている通気口から全て逃がします。

煙を逃しずぎると室内の温度が下がってしまうためスモークサウナには準備時間と熟練のテクニックが必要です。

準備が完了ししてないを適切な温度にしたらその後何時間と薪をくべなくても十分保温されます。

スモークサウナ用の部屋はサウナ以外に燻製など別の使い方もするそうです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は木材がサウナに使われている理由とサウナの種類を紹介しました。

サウナは木材の利用方法の1つです。

乾式サウナに木材が使われているのは明確な理由がありました。

木材に様々な効果があります。

サウナ後はオロポ(オロナミンCとポカリスウェットを1:1で割った飲み物)がオススメです。

冒頭で書いたキャンプサウナや樽型サウナについては別の記事で書こうと思います。

よかったらサウナーとなって是非サウナに行ってみてください。

気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。