Husqvarna135Mark2を根切りチェンソーの代わりに使ってみました

こんにちは、ナカイです。

アーボプラスでは危険木・支障木の伐採を受けています。

危険木や支障木は街中に生えている事が多いため抜根の依頼もあり、作業スペースがあれば重機やチェーンブロックを用いて抜根を行います。

以前抜根依頼があった現場は作業スペースが狭く重機やチェーンブロックを使う事ができない現場で抜根作業は全て人力で行い家の下にまで入ってしまった根は幹と切り離しました。

根の切り離しにはハスクバーナ135Mark2を根切りチェンソーとして使用しました。

今回は根切りチェンソーとハスクバーナ135Mark2、Mark2を根切りに使った感想を紹介していきます。

↓チェンソーについて詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです

チェンソーを購入する際に考えるべきポイントとメーカーについて

根切りチェンソーとは

【ゼノア】RC6200P-20根切りチェーンソー・チェンソー【減速式】【20インチ(50cm)ハードノーズバー】【75RC仕様】(CR6202B) 

根切りチェンソーはルートカッターと呼ばれ主に樹木の根(土の中)を切るときに用いられ造園、土木、林業系で使われています。

樹木や草木の根を切るため土の中にガイドバーを入れて使用する想定で作られているため通常のチェンソーより丈夫です。

ゼノア、シンダイワ、スチールで価格は20万円〜30万円程で販売されています。(スチールはレスキューチェンソーとして販売しています。)

「普通のチェンソーじゃダメなの?」と思うかもしれませんが通常のチェンソーは伐採を目的に設計されているため土や小石の想定をしていません。

通常のソーチェーンは土がついている原木を切ると切れ味がすぐに落ちてしまい作業が長引いてしまいます。

特徴

根切りチェンソーは伐採で使うチェンソーと様々な違いが見られます。

ソーチェーンは超硬刃になっており根切りなどの土砂混じりの木材の造材やレスキューなど様々な場面で用いられています。

高品質のタングステンカーバイドチップをレーザー溶接しているため耐久性が高く、目立てはタイヤモンドの専用ヤスリを使います。

ガイドバーはスプロケットバーではなく突っ込み切りなどにも耐久性が高いハンドノーズバーを使用しており、より耐久性を上げるためにテフロン加工がされています。

これは土砂や土のついた根を切断するのに突っ込み切りを多く行うためハンドノーズバーのような耐久性の高いガイドバーを使用しないとガイドバーが損傷して使用する事が出来なくなってしまうからです。

また、チェーンについた土がスプロケットカバー内部に入っても排出できるカバーになっています。

根切り作業中は土埃が舞ってしまうためエアフィルターがしっかりしてないと埃がエンジン部分まで入ってしまいます。

エンジン内部に埃が入るとピストンの摩耗が早く、破損してしまい修理・交換しなければならないため根切りチェンソーは専用のエアフィルターが装着されています。

最近では根切りチェンソーのレンタルを行なっている会社もあるので1度使ってみたい方は借りるのもオススメです。

Husqvarna135Mark2とは?

ハスクバーナの135Mark2とは一般ユーザ向けに設計されたチェンソーです。

そのため販売価格は3万円以下と比較的手が出しやすい価格になっています。(同じ排気量のXPモデルチェンソーは安くても12万円程します)

排気量は38cc、ガイドバーは14インチ(35.56cm)、本体乾燥重量は4.7kgと僕らが普段使っているチェンソーに比べ小さめです。

環境対応エンジンX-Torqエンジンが搭載されており作業回転出力は1.6kW低振動システムやチョーク連動式、慣性作動式チェンブレーキなどの機能も充実しています。

伐採作業で毎日、長時間使うには向いていませんが休日や使用頻度が少ない方にはオススメです。

今回の現場では施主様の負担を軽減できるよう高額な機械を使用しない方法を検証するため、135Mark2を使用しました。

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135Mark2で根切りを行った使用感

今回抜根した現場は作業スペースが1畳半ほどしかなかったため重機やチェーンブロックを設置することができませんでした。

根の何本かは家の基礎に潜り込んでいたため切り離すことで抜根を行いました。

専用の根切りチェンソーは費用が高く依頼主の負担が大きくなってしまうため、135Mark2にサムライレジェンドの超硬チップソー(91VX-52Eタイプ)を装着して切断しました。

超硬刃のソーチェーンは切れ味が悪いと聞いていたのですが新品は通常のチェンソーと同様の切れ味でした。

作業を進めていく中で土砂や小石にチェーンが当たり刃が飛んでしまうため目立てはほとんど行えず、目立てが出来た刃も普段使っているソーチェーンに比べかなり硬く1つ1つ研ぐのに時間がかかりました。

135Mark2は一般ユーザー向けということもあり不安がありましたが出力やエンジンの掛かり方など同じ規格のチェンソーと遜色無く作業する事ができました。

チェーンオイルの出る量が調整できないため定期的にオイルをガイドバーに追加して負担を抑えました。

根切り専用やXPモデル(プロ用の耐久性の高いモデル)ではないため負荷をかけすぎると調子悪くなってしまいます。

そのため機械の様子や耐久性に注意して使用してください。

小石が多い現場だったためソーチェーンは使い切りました。

一般ユーザ向けのため長時間の作業には向いていませんでしたが価格に対しての性能は十分だと感じました。

最後に

今回紹介した現場は様々な条件が重なったためチェンソーで根を切断しました。

根切りチェンソーは性能も良く頑丈ですが京都でレンタルすると輸送便やソーチェーン代も掛かります。

今回紹介した現場では費用をレンタルするよりを安く抑える事ができました。

林業で使用する道具はどれも専用に作られているため価格が高いです。

135Mark2で根を切る時もできる限り根の周囲は土を取り除き作業ができるスペースを作りました。

道具を使用した際はしっかり清掃を行ってください。

使い方や使った後の清掃を行うことが道具を長持ちさせる秘訣です。

気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。