こんにちは、ナカイです
どんどん暑くなってきましたね。
樹木も葉をつけて山がどんどん生い茂ってきました。
葉が生い茂ってくると家の木の葉が電線に触れていたり、部屋に光が入りにくくなったりするのが目に見えるようになります。
支障木はアーボプラスの特殊伐採対象の一つです。
支障木とは?
支障伐採って?
中々、日常で聞かないですよね、支障木と危険木は明確には定義されていないんです。
葉が生い茂ってくると家の木の葉が電線に触れていたり、部屋に光が入りにくくなったりするの樹木のことです。
年月が経つと高くなって枝を広げるため植えた当初は考えもつかないほど大きくなってしまって、気づいた時には手に負えない、、、
祖父母が植えた木が知らない間に、、、手入れの仕方がわからない、、、など
そんなことありますよね。
そのような困った状態のところを施業するのが私たちです。
「ちょっとぐらいはみ出てたっていいじゃん、、、」そう考えている方もいると思います。
実際、僕自身も道路側に出ている枝を余程のことがない限り気にしなかったので、、、
しかし、色々調べるとかなりの問題になることがわかりました。
「何が問題なの?」と思いますよね。実は道路法第30条、道路構造令第12条に建築限界というのが定められています。
簡単に説明すると歩道の上空2.5m,車道の上空4.5mには枝葉などの障害物をおいてはいけないという規定です。
もし、家の庭の木が伸びて歩道の上空2.5m以内にあると歩行者の障害になってしまいます。
仮に枝葉などが伸びてしまい気づかない内に枯れていた。
その枯れ枝が折れて通行人に当たってしまうと日本の民法717条にある所有者の責任が問われます。
また、民法232条によって行政は勝手に伐採選定を行えません。
支障木も現場によっていろいろな種類があります。
今回はアーボプラスの現場で経験した支障木をいくつか紹介します。
電線に触れている
庭の木が大きくなって枝葉が道路側に広がってしまい電線に触れている状態にある。
除去したいけど高い枝で梯子でも届かない。
このような状態の木を街中でもよく見かけると思います。
触れているだけだし何が問題なの?
この枝葉がどんどん成長して太く、広がると事故につながります。
災害時に折れて電線が切れると、電気が供給されなくなり、切れた電線は電力会社が電力を止めるまで高圧電流が垂れ流し状態です。
その後、賠償問題に発展してしまうことがないとは言えません。
電線に触れていることが後々大きな影響を与えてくるんです。
見通しを悪くする
カーブミラーに掛かった枝葉で見えなくて曲がりにくい、積雪の次の日に道路に雪の重みで倒れた竹など、車を日常的に使う方なら経験があると思います。
慎重に左右を確認しながら進んでいく、混雑時には後ろの車からのプレッシャーを感んじるなど、、、
見通しが悪くなっていると事故の原因になってしまいます。
平成30年の交通事故で亡くなった件数のうち500件は交差点付近のカーブや屈折の場所です。
見通しが悪く、設置したカーブミラーも枝葉で見えない、といった交差点を何箇所も見たことがあります。
もしかしたら、あなたの大切な方が事故に巻き込まれるかもしれません。
枝葉の手入れを行えば防げた事故があるかもしれません。そうならないように管理をお願いします。
近隣とのトラブルに
近隣トラブルの主な原因の一つが境界問題です。庭の木が境界を超えて入ってくる。特に広葉樹は光を多く吸収するために枝葉を広げます。
そのため、庭木が成長すると枝葉のせいで日光が遮られて部屋に光が入ってこないことや、洗濯物に光が当たらないといった問題も起こります。
自分の家だけならまだしも、隣人の部屋にまで光が入らなくなってしまうと苦情につながります。
さらに、広葉樹の多くが落葉します。
秋になると、隣人の敷地内に葉が落ちてしまい、掃除を何回してもキリがないといっているのを聞いたことがあります。
実際に、支障木伐採の現場で隣人に「他のも出てるから伐れと言っておけ」と言われたこともあります。
最後に
いかがでしょうか?
今回は支障木について書きました。
皆さんの日常にありふれている樹木、特に庭木などが「ちょっとくらい」と思って放置してしまい気ずかないうちに大きくなってしまいます。大きくなるとその分リスクと伐採の費用も高くなってしまいます。
私たちの仕事は危険木や支障木の伐採ですが、作業が危険なため、安全に作業を行うために高い技術力と道具が必要になります。
木の状態や周辺の状況によっては伐採の費用が高額になってしまうこともあります。
所有者さんの負担を考えると、木が小さいうちに手入れを行うのが一番だと考えます。
木は成長しますが、急に何メートルと成長するわけではありません。
出来ることなら、週末に家の周りの植物を見て手入れしていただけたらなと思います。
気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメント下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。