林業で使っているヘルメットは一味違う?伐採作業で使うヘルメットとは

こんにちは、ナカイです。

林業は必要な道具が多く、森林内での伐採作業で必要な道具は最低でも10個あります。

多くの道具の中で作業者の体を保護する目的の道具は主にチェンソーパンツとヘルメットの2つです。

チェンソーパンツについては別の記事で紹介したので今回は林業道具シリーズ第4弾、林業用ヘルメットについて紹介します。

山の斜面は足袋がオススメ!足袋の魅力、メリット・デメリットを紹介←第1弾

伐採の時に使う道具とは?現場で活躍している道具を紹介します←第2弾

林業に絶対欠かせないチェンソーパンツ。その効果と理由について紹介します。←第3弾

ヘルメット

林業関係者や土木・造園関係者は仕事柄作業中ヘルメットを被られると思います。

普段仕事ではヘルメットを被らない方でも工場見学等で被る機会があると思います。

実はヘルメットにも種類があることをご存知ですか?

ヘルメットは使用環境によって構造や機能が異なります。

産業用ヘルメット(工場や林業、建設現場などで使用)は飛来・落下物、墜落時保護用、電気用の3種類あります。

飛来・落下物用は上方から物体の飛来や落下による危険を防止・軽減する機能があります。

墜落保護ヘルメットは墜落時による危険防止・軽減するためのヘルメットで、衝撃吸収ライナー(発泡スチロール等)が内装されています。

電気用は頭部感電による危険防止するためのヘルメットで7000V以下の電圧に有効です。

ヘルメットの中には飛来落下と墜落保護の機能が兼用のヘルメットも販売しているので購入される際は使用環境に合わせて購入してください。

林業に必要なヘルメットの性能

山林内での伐採作業では枯れ枝が折れて落下してくるリスクがあり、飛来・落下物用の機能が必要です。

また、特殊伐採(ロープを使ったクライミングや高所作業車など)では墜落するリスクと樹上から枝葉が落下してくる危険性があります。

上記でも書いたように墜落時保護用ヘルメットには衝撃吸収ライナーとして発泡スチロールが入っています。

そのため林業で使用する際は飛来・落下物兼墜落時保護用のヘルメットがオススメです。

僕が学生時代、研修でお世話になった事業体の班長は山林用と特殊伐採(クライミング)用を分けて使っていました。

林業用ヘルメット

一般的な産業用ヘルメットと異なり林業用ヘルメットは防護機能の他にも機能、オプションがついています。

林業で使用するヘルメットにはイヤマフ(防音保護具)とバイザーを装着する事ができます。

エンジンチェンソーは使用時の音が大きく、イヤマフなし作業を続けていると将来的に難聴になってしまうリスクがあります。

テレビでチェンソーを使用している際に通常の(イヤマフやバイザーのついていない)ヘルメットを被っていますが、毎日チェンソーを使う側からすると耳がおかしくならないのかなと思ってしまいます。

チェンソーのエンジン音は出力・排気量に比例して音は大きくなっていくため、排気量が大きいチェンソーを使う人ほどイヤーマフが必須になっていきます。

また、バイザーをつけることで伐採時、顔に飛んできた木屑を防ぐ事ができ目に入ってくるリスクが減ります。

バイザーやイヤーマフについての詳しい記事については別の記事で紹介します。

普段使っているヘルメット

林業向けのヘルメットは様々なメーカーが販売しています。

多くの林業関係者が使っているチェンソーメーカーのSTHILやHusqvarna、ロードバイクなど様々な種類のヘルメットを生産しているKASK、クライマーの器具・装備を多く生産しているPETZLなどが代表的です。

他にも和光商事や侍レジェンドなど日本のメーカも販売しています。

今回は普段僕が伐採現場で使用しているヘルメットを紹介します。

KASK スーパプラズマ

ヘルメット
写真ではHusuqvarnaのイヤーマフを付けています。

僕はKASKスーパプラズマの赤色を伐採現場で使用しています。

カスクの製品は墜落時保護兼飛来落下物防止用のヘルメットで高所作業・レスキュー用ヘルメットのためグラウンドでの伐採作業でもクライミングでの伐採作業でも使用が可能です。

僕がカスクのヘルメットを使っている理由は2つあり、1つ目は安定性です。

後ろのダイヤルでサイズを調整できるため作業中にヘルメットがずれる事がなく、顎紐はうなじ部分でクロスしているため激しく動いても外れる心配がありません。

2つ目の理由が軽さです。

カスクのヘルメットは本体質量が420gと軽いため伐採作業中に気になりません。

以前使っていたヘルメットは重く作業終盤に下を向くと「重いな」と思う事が多かったのですがカスクに変えてから感じていません。

他にも、イヤーマフは専用のイヤマフアダプターをつけることでカスクや別メーカーのイヤーマフが装着可能になり、カスクのヘルメットを使用している方は自分好みにイヤーマフやバイザーを付けてオリジナルのヘルメットにしている方もいます。

Amazonや楽天等で購入が可能なため入手しやすいです。

最後に

林業の道具で欠かせないヘルメットについて書きました。

林業業界の先輩が、枯れ枝が頭に落ちてきてヘルメットが割れたという方もいました。

話を聞くと、当たった後の記憶がないらしく「ヘルメットをしていたから大怪我にならなかった」とおっしゃっていました。

林業では作業を行う際絶対に被りますが登山等で森林に入る際にヘルメットを着用する方は少ないです。

自然は何が起きるか分からないので、できる限りの保護は必要だと思います。

気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。