コロナが世界中で騒がれ始めて1年以上経ちました。
世間ではリーモートワークが増え、飲食店も早い時間に閉まっています。
この1年間に緊急事態宣言が何度も発令され外出できない日々が今なお続いていますよね。
外出する時はマスクをして手短に、多くの人と接触しないようにしてるとだんだんストレスが溜まってきますよね。
この前「3密を避けキャンプをする人が増えてきている」というニュースがやっていました。
気になって見ていると、薪を使って料理をしていました。
皆さんは薪も樹種によって様々な違いがあるのをご存知ですか?
「薪ってどれも一緒じゃないの?」と思った方、これからは種類にも注目して使ってみてください。
今回はそんな薪の種類と使用方法、順序について紹介していきます。
薪の種類
薪にも樹種によって燃え方や時間が違います。まずは広葉樹か針葉樹かです。
「何が違うの?」と思うかもしれません。
針葉樹は火がつきやすく短い時間で燃え尽きてしまい、広葉樹は時間を掛けて燃えていくので火持ちが良いです。
なので最初は針葉樹で火を大きくして、広葉樹で一定の火力を長時間というやり方が効率が良いと思います。
針葉樹と広葉樹にも様々な種類があり、樹種によって異なります。
普段何気なく見ている木々にも違いが⁉︎広葉樹と針葉樹って?←針葉樹と広葉樹の違いを詳しく書いてるのでぜひ読んでみてください。
針葉樹
針葉樹の樹種はスギ・ヒノキ・マツの3種類です。
先も書いたように針葉樹は材に火がつきやすいです。
これは針葉樹は広葉樹に比べ密度が少ないため柔らかく多くの空気を含んでいるためです。
スギ
![](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/22143401_l.jpg)
スギは密度が少ない材のため焚き付けやすく勢いよく炎をあげて燃えます。
繊維自体もまっすぐな為、割りやすく薪を作りやすいです。
また、様々な地域で植えられているため供給材積量が多く安価て入手することができます。
一方で、火持ちが悪いと言った欠点もあります。
ヒノキ
![](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/496fea81f9902f7b1a539083d5e47b6e.jpg)
ヒノキは針葉樹の中では比較的火持ちが良いのが特徴です。
火がつくのも早く、燃焼時の煙や燃焼後に出る灰が少ないのも魅力です。
太いと火つきが悪くなるので細く割る事をおすすめします。
ヒノキの名前の由来は『火の木』からきているとされています。
マツ
![松](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/pine-219718_1280.jpg)
マツは針葉樹の中で密度が1番低く油分が多いため燃焼しやすく火力と着火性が高いのが特徴です。
燃焼時間は針葉樹の中で長く「ヒノキよりも長く燃える」といった話を聞いたことがあります。
一方で油分が多い為煙が出やすく、火力の調整が難しいと言った点があります。
針葉樹は火が付きやすく、火力を大きくするまで使うのには最適です。
しかし、火持ちという点では広葉樹に劣ると思います。
ここからは広葉樹を3種類ほど紹介していきます。
広葉樹
広葉樹は針葉樹より多く分布しています。
密度が高く重量が重いのが特徴です。
その為、針葉樹ほど火付きがよくありません。
しかし、一度着火すれば密度が高いため時間をかけてゆっくり燃えることで一定の火力を長時間維持します。
薪に使われている広葉樹からナラ、カシ、ブナの3種を紹介します。
ナラ
![](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/4990916_m.jpg)
よく「薪はナラがいいよ」と聞きくと思います。
ナラは広葉樹で薪に使う樹種の一つとして有名だと思います。
ナラは裂けやすく自分で薪を作る際に簡単に行えます。
火持ちがよく自分で作りやすいなどバランスがいいのがナラです。
キャンプ以外では薪ストーブや暖炉でも使われており、日本各地に分布しているので供給量が多いためホームセンター等で購入しやすいです。
カシ
![](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/d45d9e149a52bb038c981dfe3d8152ef.jpg)
カシは国産の薪では密度が1番高いため火持ちがよく、火力が高くなるのが特徴です。
カシとクヌギが何分で300°まで行くかといった実験でもカシは16分(クヌギより3分も早い)で到達しました。
火力が上がるのが早く、火持ちが良いカシは半年乾燥でも使えると言われています。
ブナ
![](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/cab6ba63fd7a217cb71856b41d051d4b.jpg)
ブナも比重が高いため火持ちが良く、火力も高く、すす等も少ない薪です。
奈良に比べて少し高値な気がしますが気にするほどの差額ではないと思います。
一方で着火性が低く火付きが悪いため一定以上の火力がある中盤から後半にかけて使うのがオススメです。
薪を購入するときの注目ポイント
薪の種類は分かったけど、ホームセンターに売ってる奴を買えばいいんじゃないの?」と思っている方、ちょっと待って下さい。
ここから、薪を購入する上で注目すべきポイントを3つ紹介します。
もし、自分で作ってみようかな」と考えている方がいるならぜひ参考にして下さい。
ポイント1:重量(密度)=どれだけ詰まっているか
![](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/IMG_20200718_103552.jpg)
薪は重量で決まります。
最初に火をおきくすると言う点では針葉樹のような軽い樹種が良いですが、中盤から後半にかけては火持ちが良い薪が消費量も抑え燃料費の負担を軽くするので重要です。
ポイント2:含水量(がんすいりょう)=乾燥
![](https://arborplus.jp/wp-content/uploads/2021/09/resin-3300122_1280.jpg)
薪の重要ポイント2つ目が乾燥です。
伐り出したばかりの木は多くの水分を中に含んでいるため燃えにくいです。
その為、使う薪のサイズにしたら1年以上風が通り雨が当たらない場所において乾燥させます。
一般的な薪の含水量は20%以下と言われており、15%まで乾燥したら理想的だと言われています。
木材の含水量は、乾湿基準含水率(%)={木材の乾燥前の重量(g)-木材の乾燥後の重量(g)}÷乾燥後の重量(g)×100で求められます。
(木材を100として考えています)
ポイント3:樹種
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広葉樹でもキリやセンダンの様な軽く(密度が低い)燃えにくい樹種もあります。
逆にナラがよくいいと言われるのは、繊維が真っ直ぐのため割ることが他の樹種に比べ簡単なため自分で薪を生産する人にはおすすめです。
「最初は針葉樹で火が大きくなったら広葉樹にして、広葉樹でも火持ちがいいのがいいからクヌギかな」みたいに考えて購入してみてください。
上記で紹介したように樹種によっても特徴が様々です。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/5144gHmRekL._SL160_.jpg)
![](https://arborplus.jp/wp-content/plugins/yyi-rinker/img/arrow-right.png)
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![](https://arborplus.jp/wp-content/plugins/yyi-rinker/img/arrow-right.png)
![](https://m.media-amazon.com/images/I/41X9x1U6hqL._SL160_.jpg)
![](https://arborplus.jp/wp-content/plugins/yyi-rinker/img/arrow-right.png)
最後に
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いかがでしたでしょうか?
薪の種類について書きました。
木材の燃えやすさは材の中にどれだけ空気を含んでいるかで決まるらしく、圧縮して含んでいる空気を無くすと燃焼力はどの樹種でも同じだそうです。
コロナ禍で中々外出もできなくてキャンプに行く方も増えると思います。
薪の種類を考えて楽しんでいただければなと思います。
日本の森林火災の4割が焚き火の不始末が原因なので帰るときに火の始末だけお願いします。
気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。