古くから日本の生活を支えてきた木炭とは?木炭の種類や用途をまとめて紹介

 

 

こんにちは、ナカイです。

先週家にある倉庫を掃除していたら囲炉裏がついた木製の机が出てきました。

時代劇なんかでもたまに出てきます。

埃をかぶっていたので綺麗に拭くと中が真っ黒になっていました。

祖母に話を聞いたところ曽祖父が子供の頃まで使っていた机で、家の裏山には当時使っていた木炭を作る炭窯がありました。

今回はキャンプでも使う木炭について紹介していきます。

木炭とは

木炭とは木材を炭化させることで出来る燃料で、乾燥した木材を燃やしたように火が大きくならないのが特徴です。

古くから日常生活で作られ使われていた木炭ですが、近年では炭火焼きの飲食店(焼き鳥や鰻など)やキャンプといった限られた場面でしか使われてい泣いため日常的に目にする機会は減ってきています。

僕の家では庭で焼肉をするときに七輪で焼いていたので木炭を使っていました。

木炭には黒炭と白炭の2種類があるのでそれぞれの特徴から紹介します。

炭と言われると黒炭をイメージする方や、白炭を始めて聞いたという方もいるかもしれません

ホームセンターや大きなスーパーなどで販売している炭が黒炭です。

黒炭

黒炭について

黒炭は皆さんが使ったことがあると思います。

黒炭は柔らかく火がつきやすいのが特徴でナラ・クヌギなどの広葉樹が材料として使われています。

黒炭は比較的低温で制作するため洗練時に窯の中の温度を400〜700℃程とされています。

黒炭と白炭を分ける違いが消火方法で、黒炭は十分に炭化したら釜の炊き口や空気孔、煙突に蓋をすることで窯内を低酸素状態にして時間をかけて鎮火・冷却していきます。

黒炭は白炭に比べ柔らかいため火付きが良く最大火力も大きいです。

低温で洗練し、時間をかせて鎮火・冷却するため密度が低いのも特徴です。

用途

黒炭は主に燃料として使われます。

古くから鍛冶の鍛造(たんぞう)の際に高温で燃焼する黒炭(マツ、クリ、雑木)や茶道でも湯を沸かすのに黒炭が使われています。

近年ではキャンプの燃料、脱臭や消臭効果もあるため収納や床下などに入れて使われています。

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白炭

白炭について

白炭はあまり一般的とは言えませんが、紀州備長炭などが有名です。

白炭は黒炭と異なり『ねらし』という作業を行います。

この作業は炭を熱する仕上げの段階で釜の中に空気を入れることで、木材が1000℃にも達する高温で熱せられ、熱せられた木炭はすぐさま取り出し消し灰(灰と土を混ぜ水を含ませたもの)で急激に冷却することで白炭を作ります。

高温で熱するため不要な物質(燃焼ガス)が飛ぶため、使用時に煙で食材に焦げ目や雑味がつきにくくなります。

皆さんが知っている備長炭は、ウメバカシというカシ類を材料として使っています。

ウバメガシは他のカシ類に比べて密度が高く日本1硬い(密度が高い)木の1つとして名前が上がるほどです。

そのため備長炭は出来上がると非常に硬くなり炭通しをぶつけるとカンカンと金属音がします。

白炭は密度が高いため火持ちがよく強い火力があります。

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用途

白炭は火持ちがよく食べ物に匂いが移りにくいため飲食店で使われています。

匂いや汚れを取り込むので浄水や除湿・消臭効果があります。

黒炭に比べて吸収した湿度の排出が少ないため床下等に適しています。

有名な炭

ここからは有名な炭を紹介します。

白炭で有名なのが紀州備長炭、黒炭では池田炭が有名です。

紀州備長炭(きしゅうびんちょうたん)

紀州備長炭は和歌山県産の備長炭のことで、高温で蒸し焼きにし釜の外で冷却することできめ細かい炭となります。

高性能な炭で無煙無臭で火持ちが長く最高級炭として扱われています。

赤外線が強く炎(対流熱)がほとんどないため灰が舞い上がるといったことも起きません。

江戸時代に製作方法が確立し当時の製作方法は班の機密事項になっていたほどです。

池田炭(いけだすみ

池田炭という炭を聞いたことないと思われるかもしれませんが、茶道で長年使われてきたのが池田炭です。

池田炭は池田・能勢・妙見の産地でとれたクヌギを使って作る炭のことで切り口の模様が菊の花のように見えることから菊炭と言われています。

池田炭は宮中御茶用として献上されていた時期もあり、古くは千利休が使っていたとされています。

火持ちがよくて火力が強く、香りも良いことから茶道では最高級炭とも言われています。

オガ炭

オガ炭とは伐採した原木を製材する際に出るおが屑・おが粉を圧縮加熱形成したオガライトを炭化させた木炭です。

飲食店で使われるものが多く内部が竹輪のように空いているため爆ぜることがほとんどありません。

オガ炭は1200℃の高温状態にした状態で最後に一気に空気を入れ未炭化成分を焼き飛ばし冷却すことで焼きしめます。

白炭に近い製法のため、黒炭に比べ着火に時間がかかる一方で火が付けば高い燃焼温度が長時間続き、煙が少なく、爆ぜることも少ないため飲食店での利用が多いです。

グレードによって製品の品質が一定なので上等な製品ならハーベキューを4〜5時間ほど行う場合、1度も炭を継ぎ足すことなく調理ができ品質のわりに安価なことから一般の方にもおすすめです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

木炭(黒炭・白炭)について書きました。

黒檀と白炭の違いや用途、有名な炭を紹介しました。

伝統的な製作方法で作られた木炭は香りも機能も良く燃料としては最高品質だと思います。

炭火で焼いた鰻や焼き鳥って美味しいですよね。

是非炭を使って調理してみてください。

アーボプラスは現場で出た木材も薪などの燃料にすることでできる限り無駄なく木材を使っています。

気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。