規模が違う⁉︎世界の森林火災の現状。今もどこかで燃えている。(後編)

 

 

こんにちは、ナカイです。

7月31日にフィンランドでも森林火災が起き5日間で300ha以上が焼失したそうです。

このように近年森林火災が増加傾向にあります。

皆さんも森林に行くときは火に注意してください。

ここからは、前回途中だった世界の森林火災、後編です。

前編では大規模な森林火災が起きやすい自然条件について紹介しました。

規模が違う⁉︎世界の森林火災の現状。今もどこかで燃えている。(前編)←気になったら読んでください。

ここからは近年増加傾向にある環境以外が原因で起こっている森林火災〈アフリカ、熱帯雨林〉について紹介します。

熱帯雨林

近年問題になっている熱帯雨林の森林火災は主にブラジルを中心とする熱帯雨林で起きています。

2019年に起きた森林火災の発生件数は2018年に比べて1.8倍で、1〜8月21日までで7万5000件以上の森林火災が起きていると言われています。

それは人工衛星の写真からも分かり、火災場所から3000km以上離れたサバンナ上空を煙が覆ったり、火災が原因で近隣では停電が起こったりしています。

熱帯雨林は大気中の二酸化炭素を吸収し蓄えるため、巨大な貯蔵庫として地球温暖化を抑制していました。

しかし、森林火災によって森林が減少するため大気中の二酸化炭素は吸収されず、蓄積されていた二酸化炭素も放出されるため2重に問題です。

また、熱帯雨林は蒸散によって雲を作り雨を降らす大事な要因の1つです。

「なんでそんなに急増したの?」と思った方もいると思います。

ブラジルの熱帯雨林が森林火災によって減少した理由の1つが大統領が変わった結果、開発が進められました。

つまり人為的要因なんです。

Global Forest Watch←世界のリアルタイムな森林火災状況を見たい方はこちらから‼︎

経済の発展が森林を減らす

森林火災による熱帯雨林の減少は知っている方も多いと思います。

社会の教科書に載っており、森林破壊と言われてイメージする人もいるかもしれません。

森林破壊なんかじゃない!日本の林業は山を手入れすることで安全に皆さんの生活を支えています←森林破壊についての記事はこちらから

1970年代以降熱帯雨林の20%が減少しました。

この減少した面積は日本の2倍の面積です。ここまで森林が急速に減少した理由の1つが人口の増加です。

非伝統的な焼畑農業や先進国へ木材を輸出するための過度な伐採や違法伐採によって農地や牧地を獲得しています。

違法伐採や森林のことを考えない過度な伐採は森林の減少を促進させ、回復ができません。

日本の林業は古くから森林が回復できるように考え過度な伐採を行わなかったため今も自然が溢れた日本があるわけです。

たとえ伐採を行い一部分が裸地になっ他としても、植林を行うことで森林を回復させ後世に森林を残しています。

気候

地球温暖化による気候変動は熱帯雨林にも起きています。

熱帯雨林の奥地は湿度が高く菌類は多く落ち葉は分解されますが、周緑部では湿度が大幅に低下し気温は急上昇しています。

そのため、菌類が減少し葉が分解されず枯葉が残り森林が燃えやすく大規模化しやすくなります。

また、植生が変化し降水量が減少することで大きな気は枯れ巨大な空間が森林に開きます。

するとその空間に新たな植生が入り在来種が全滅し森林内の密度が低下するため炭素貯蓄量も低下や枯れ木が多くなります。

このように森林に1本道路を作るところで森林が乾燥しやすく枯れ葉が多くなります。

これは、道路が増えることでどんどん変化していきます。

ドライバーがタバコをポイ捨てするだけでも大規模な森林火災に発展するリスクがあります。

アフリカ

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ブラジルの熱帯雨林で起きている森林火災が7万5000件以上あると書きましたが、現在最も多く森林火災が発生しているのはアフリカです。

人工衛星を使い、森林内で異常高温地点(ホットポイント)で分布を見るとアフリカ中央が赤くなっています。

Weather Sourceの分析によると48時間で起きた森林火災件数がブラジルが2127件であったのに対し、アフリカ中央にあるコンゴ民主共和国が3395件、アンゴラが6902件と二つを合わせた森林火災の件数はブラジルの5倍です。

「なんでこんなに多いの?」と思った方がいると思います。

アフリカは火の大陸という異名を持つほど森林火災が日常的に起こっており、現在世界で起きている森林火災の1/2はアフリカだと言われるほどです。

2000年から2010年の間で毎年341万ha以上が消失しています。

この森林火災問題はフランスのマクロン大統領も言及したほどです。

森林火災の大きな理由は焼畑農業の拡大と言われています。

古くから行われていた焼畑農業が人口増加によって活発に行われた結果森林火災が日常となってしまっています。

循環する焼畑ではなく農地拡大による焼畑によって多くの動植物が減少しています。

コンゴ民主共和国にある熱帯雨林は世界2位の大きさを持ち緑の肺として多くの二酸化炭素を吸収し、蓄えてきましたが近年の森林火災によって地球温暖化が促進されていると考えられます。

最後に

いかがでしたでしょうか?

現在、最も森林火災が起きている熱帯雨林とアフリカについて書きました。

森林火災は人的要因がほとんどであり、今地球温暖化が進んでいる原因の1つでもあると思います。

人口が増え燃料や建築材料、畑として使う一方で再生・回復することも考える必要があります。

森林の近くに住んでいる人々にとって身近にある自然的なものですが、私たちの生活において様々な効果を活気し豊かにしてくれます。

だからこそ、これからは自然いかに共生するかどうかだと考えます。

気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。