いきなりですが問題です。
キノコ、タケノコ、山菜、くりの中で特用林産物はどれでしょうか?
答えは全部です
キノコって野菜じゃないの?と思う方もいると思います。
そうなんです。実はキノコも特用林産物なんです。
特用林産物という言葉を聞いたことがない方もいると思います。
なので、今回は特用林産について話して行こうと思います。
特用林産って?
特用林産物とは森林から生産されたもの、もしくは森林を起源とするもので建材などに使われる材以外の物のことです。
食用ならキノコ類、樹実類、山菜類、薬用植物類が、
伝統工芸品の原材料となっている漆や木ろう等
他には竹材、桐材、木炭などがあげられます。
様々なものが特用林産なんですよ。
特用林産物の栽培方法
特用林産物の生産額の8割以上がキノコ類です。
キノコ類の中でもシイタケが一番生産額の割合が大きいです。
なので、シイタケについてお話ししていきます。
シイタケの栽培方法は菌床栽培と原木栽培の2つあります。
菌床栽培
菌床材倍はおが粉(広葉樹)と米ぬかを混ぜた培地に、キノコのもとになる菌を接種します。
シイタケ菌の接種を行う前に培地は熱殺菌を行います。
熱殺菌は接種時に他の雑菌がいるとシイタケが生えなくなってしまうため、それを防ぐ重要なプロセスです。
殺菌後は菌の少ないクリーンルームで接種を行います。
接種後は培養舎に移します。適切な温度(25~27度)に管理を行い菌が成熟するのを待ちます。
成熟すると清潔に管理されたハウスに入れシイタケが生えてくるのを待ちます。
大体5週~20週で肉厚なシイタケが出てきます。
そのため、年間を通して出荷することが可能で、スーパーで売っている多くのシイタケが菌床栽培です。
原木栽培
原木栽培は菌床栽培より以前(江戸中期)から行われている栽培方法です。
栽培手順
・原木栽培は種駒を打ち込んでから菌が成熟しキノコができるまで大体1年~1年半かかります。
キノコが生え始めると一本の原木で2~3年ほど収穫できます。
菌床栽培は生育期間が短いため収穫も早く何回も行えるため、年間を通して安定した量を供給できます。
また、施設内栽培のため衛生管理による安全性が高いです。
しかし、徹底した温度管理と管理のための施設にかなりのお金が必要となります。
一方、原木栽培は林内などでの天然栽培であまり手をかけることなく収穫できます
菌床栽培のキノコより原木栽培のキノコの方がだしや香りが強いという声も多いです。
しかし、屋外での栽培のため天候によって収穫量やサイズなどが大きく異なってしまい毎年同じ収穫量とは限らないです。
林内での栽培は虫やイノシシなどの被害も出ます。
近年は菌床栽培が多く原木栽培を行っているところは少なくなってきました。
一般家庭でも行える簡単栽培方法菌床栽培のような施設も原木を置いておくスペースもない、という方もいらっしゃると思います。
家でも行える栽培方法
ここからは、家でも行える簡単栽培方法を紹介します。
まずは上記でも紹介したきのこ類です。
最近、自宅でも行える菌床栽培キットが発売されており、
一個2,000〜5,000円で購入できます。
説明書付きで、一日2回水をあげるだけで簡単にシイタケが生えてくるので楽しく栽培できます。
他にも、これから旬の山菜です。
3月~7月に旬を迎え多くの人が山の中に取りに行かれると思います。
普段山に入らない方にとっては山の中を歩くだけでかなりの運動になります。
また、目当ての山菜がなかったり、収穫した山菜が正しいかわからなかったりするときありませんか?
そんな時に家に畑や庭をお持ちの方やプランターを置くスペースがあれば種類によっては山菜を栽培できるんです。
栽培方法は山菜苗をプランターや庭に植えて始めの1年は置いておき、次の年から収穫を行います。山菜は岩肌が見えているような急傾斜地でも生育しているので少しのことでは枯れません。
栽培する山菜の種類によって栽培方法は異なります。
その山菜が好む環境(日当たりや土質など)にできれば毎年おいしい山菜を食べることが出来ます。
いかがですか?
以外にも野菜だと思っていたものや工芸品など幅広く意外なものまで特用林産物なんですよ。
まだまだ紹介しきれていないものが多くあります。
興味を持っていただけたら、ぜひ一度栽培してみてください。
最後に
弊社は他社が断るような現場や重機が入れないような現場の危険木・支障木の伐採も引き受けています。
枯れていたり、大きくなるとその分日程が伸びたり、重機を持ってくるなど費用が増えてしまいます。
アーボプラスはお客様のご要望を聞き予算の中で最大限お客様の利益になるよう提案・作業しています。
株式会社アーボプラスFacebook、Instagramに危険木の見分け方など様々な情報を載せています。
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