依頼内容
以前からお世話になっている賀茂別雷神社様から「境内に生えているカエデとカシ、2本とも枯れが進行しており、このまま放置していては台風等によって倒伏し、通行人や建造物へ被害が出るかもしれないから伐採して欲しい」と依頼をいただきました。
伐採対象木
伐採対象木は境内の倉庫前に生えているカシと受付の裏に生えているカエデです。
2本とも緑色の葉が生い茂っていましたが、幹に枯れが入っていました。
カシは大きく幹周りが約160cm(胸高直径50cm)、樹高15mでしたが樹皮内部の枯れが確認できました。
カエデは枯れがかなり進行しており中が抜け落ちています。
重心が通路方向に傾いており、枝が建造物の上まで伸びていたので、倒伏した際に通行人や建造物に被害が出てしまいます。
伐採対象木の周辺状況
カシの周辺は倉庫やお祓い場、柵など建造物等があり伐倒はできません。
カエデの周辺には受付や通路が面しており電線も通っていました。
伐採作業風景
カエデから伐採していきます。
樹高はないですが広がった枝が受付の屋根上まで伸びています。
伐採対象木であるカエデは中が空洞になっておりクライミングを行うには危険なので隣接しているスギからアクセスしていきます。
伐採しない樹木はできるだけ傷つけないように始めはハシゴを使って登ります。
10mほどの位置にメインロープを取り屋根に伸びている枝から切っていきます。
屋根や周囲の灯籠などに当たらないよう下ろしました。
屋根の上に伸びていた枝を切り終えました。
周囲に保護対象物が多いため上から順に幹を切っていきます。
最後はできるだけ地面近くで断幹しました。
After
次にカシを伐採していきます。
カシ周辺には倉庫や生垣、お祓所などの保護対象物が多くありました。
四方に保護対象物があるためロープワークで樹上から伐採していきます。
まず、枝を切って下ろしていきます。
下ろした枝葉はトラックに積み込み、搬出を行います。
枝葉だけで4tダンプの荷台がいっぱいです。
枝を切り終えたら、幹を下ろしていきます。
伐採対象木付近の地下に、水道管が通っていたため破損させないようリギングで慎重に下ろしていきました。
断幹作業で幹を下ろしていき、最後は地際で切ります。
最後切り株は角を取り、車が通れるようにしました。
最後に
今回伐採した樹木はともに枯れが進行していました。
葉を見れば確かに緑色で元気ですが、樹皮から枯れが見えているのは危険です。
枯れが広がると樹木が自重を支えきれなくなり倒伏してしまいます。
枯れが進行している樹木は早急に伐採しなければなりません。
今回の現場でもカエデは中が枯れて空洞になっていたため隣接するスギからアクセスして伐採を行いました。
伐採対象木の枯れによっては、伐採対象木をクライミングすることができません。
危険木・支障木は枯れが広がったり、大きくなると伐採費用がよりかかってしまいます。
弊社は重要文化財など周囲に保護対象物がある樹木の伐採でも、高い技術力で必要最低限の人数・工期で作業を行い依頼主様の負担を抑え、予算の中で最大限お客様のご要望に応えられるよう提案・作業しています。
株式会社アーボプラスFacebook、Instagramに危険木の見分け方など様々な情報を載せています。
危険木や支障木の伐採を考えている方はぜひ弊社にお問い合わせください。