依頼内容
境内にある危険木・支障木の剪定伐採を行っていたところ、「もし可能であれば追加で伐採してもらい」と依頼をいただきました。
伐採対象木
伐採対象木は通路を挟み生えているシイ2本と、シイ周辺に生えているヒノキ4本です。
写真1の通路左側に写っているシイは枯れがひどく、主幹にサルノコシカケが生えていました。
枝先は枯れの進行がひどく、直径20cmほどの太さの枝が折れた痕跡があり、強風等の影響で折れ下の通行人や電線に落ちて事故になる危険性があります。
写真2のシイは心経堂方向に重心が大きく傾いていました。
また、シイ周辺に生えているヒノキ4本は細く周辺の樹木に比べ樹高が高いため、台風の際に倒伏し保護対象物を破損させてしまう危険性があったため伐採を行いました。
伐採対象木周辺状況
伐採対象木であるシイは2本とも参道に挟まれていました。
また、対象木周辺には金属製の柵や如意論観世音菩薩が入っている心経堂、電線といった保護対象物が多くありました。
作業内容
伐採対象木の状態や周辺状況から、クレーンを使用しての伐採作業となりました。
また、伐採した枝葉や幹を下ろす場所が必要なため、参道を一時的に通行止めにさせていただきました。
まずヒノキの伐採を行います。
クレーンの設置場所の関係上、シイにブームを延ばす際に障害となるヒノキを先に伐採していきます。
樹木の状態や作業システム上メインロープをつけるヒノキのみ残しておきます。
ヒノキの伐採が完了したらシイの枯れ枝を切り下ろします。
枯れ枝を処理することでクライマーや下の作業員に落下するといった危険性を抑えることができます
枯れ枝の処理が完了したら心経堂に大きく傾いているシイの断幹作業に移ります。
断幹作業を行うため、クライマーがロープワークで登っていきます。
伐採対象木であるシイは根元に大きく枯れが入っており、登っている際に倒伏する危険性があるため、伐採対象木近くのヒノキにメインロープをつけ段幹作業を行っていきます。
断幹する際はクレーンのオペレーターと意思疎通を図りながら行っていきます。
断幹した幹は下で作業員が枝払い・造材を行いダンプに積み込み、搬出していきます。
心経堂に大きく傾いているシイの伐採が完了したら、もう一方のシイの伐採を行なっていきます。
枝先が枯れていましたが幹自体は太く表面からは枯れを確認することはできませんでした。
そのため、クライマーがロープワークで樹上まで登り断幹を行います。
先ほど同様にオペレーターと話し合いながら安全に吊れるサイズで切っていきます。
最後に残っているヒノキの伐採をしたら清掃を行い作業完了です。
最後に
今回は伐採対象木の重心が大きく保護対象物側に傾いており、周囲に保護対象物が多くあったため慎重に作業を行いました。
伐採した枝葉・原木を置くスペースも狭いかったため、伐採と同時進行で搬出を行う必要があり、作業員が自身の役割を理解することで効率よく少ない日数で伐採することができました。
観光地ということもあり参拝客も多く、通行止めにすることで安全に作業を行いました。
弊社は他社が断るような現場や重機が入れないような現場の危険木・支障木の伐採も引き受けています。
伐採対象木の状態や周辺の状況から現場に適切な施工方法を判断します。
アーボプラスはお客様のご要望を聞き予算の中で最大限お客様の利益になるよう提案・作業しています。
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