施行事例:『京都市左京区』で民家横に生えている危険木の伐採を行いました。

依頼内容

「うちでは切れないから」と林業業界の先輩からご依頼をいただきました。

今回、危険木の伐採にあたって京都市の危険木伐採支援事業を活用し依頼主様の負担費用を抑えました。

伐採対象木

初年度
2年目
伐採対象木 スギ7本(1年目3本、2年目4本)
胸高直径 50〜80cm
樹木の状況 民家横に生えており、枝葉が電線まで伸びていました
危険性 台風等の影響で倒伏した際に電線を切断したり、家屋を破損させてしまう可能性があります

伐採対象木周辺状況

伐採対象木は前後を依頼主様の家と電線に挟まれており、左右には獣害ネットと他の方の家と四方に保護対象物があり伐倒することができません。

また、枝下にも電線が張られているため枝を下ろす場所も限られています。

作業内容

周囲に保護対象物があり、伐倒することができないためクライマーがロープワークで登り上から順に下ろしていきます。

保護対象物である電線より伐採対象木の方が高いため、電線に当てないよう枝下ろしも慎重に行わなければなりません。

枝葉1本1本リギングを行い纏めて下ろします。

枝下ろしが完了するとトップカットを行い、隣の木に移ります。

伐採対象木は2本のヒノキですが2本のヒノキの間に生えている広葉樹の剪定も行いました。

剪定を行う際、剪定対象木を挟んでいる2本のヒノキからロープを伸ばして位置を調整しています。

樹木から下ろした枝葉・幹は現地に集積を行いました。

剪定が終えるとヒノキの段幹作業に移ります。

安全にリギングできるサイズに切って下ろしていきます。

ある程度断幹を行い、保護対象物と接触しない長さまできたら伐倒します。

伐倒する際、伐倒方向からそれぬよう、幹にはロープをつけ十分な距離から引きます。

また、枝を全て下ろしたヒノキは重心が中心にあるため、受け口を半分まで作らないと伐倒できません。

伐倒後造材を行い集積・清掃を終了したら作業が完了です。

2年目も初年度同様に伐採を行いました。

伐採対象木はスギ4本で内1本は3股に分かれていました。

そのままでは伐倒を行えない為ロープワークで登って行き、枝下ろしを行います。

枝下ろしを終えたら段幹作業に入ります。

周囲の保護対象木に当たらないよう断幹する際はリギングを行い、落下スピードをコントロールします。

ある程度断幹を行うと、保護対象物に接触しないため伐倒が可能になります。

伐倒後は集積を行い作業完了です。

作業前と比較するとわかりやすいと思います。

初年度

Before
After

2年目

Before
After

最後に

今回は民家横に生えている危険木の伐採について紹介しました。

京都市では最大75%の補助金が給付され、弊社では申請書提出などの代行も行っております。

周囲に保護対象物が多い場合伐倒する選択肢はありません。

しかし、クレーンや高所作業車のような重機を入れる場合、伐採対象木まで経路がなければいけません。

弊社は他社が断るような現場や重機が入れないような現場の危険木支障木の伐採も引き受けています。

枯れていたり、大きくなるとその分日程が伸びたり、重機を持ってくるなど費用が増えてしまいます。

アーボプラスはお客様のご要望を聞き予算の中で最大限お客様の利益になるよう提案・作業しています。

株式会社アーボプラスFacebookに危険木の見分け方など様々な情報を載せています。

危険木支障木の伐採を考えている方はぜひ弊社にお問い合わせください。