こんにちは、ナカイです。
ここ数年異常気象が続きますね2021年に入ってアメリカのシアトルでは大寒波が来て停電、オーストラリアでは50年に1度の豪雨が続き河川が氾濫し洪水が起きました。
日本でも気温が上がったり下がったりする日が続いて体調を崩してしまう方もいるかと思います。
地球温暖化によって世界各地で異常気象が発生しています。
深刻化する地球温暖化の対策として森林の多面的機能の1つに地球環境保全機能があります。
地球環境保全機能には地球温暖化緩和機能と気候安定機能の2つあり、
森林は地球温暖化の原因になっている二酸化炭素を光合成時に吸収、蒸散作用によって気温を下げることで地球規模で自然環境を調節します。
地球温暖化緩和機能
地球温暖化緩和機能の理由は主に二酸化炭素吸収と化石燃料代替エネルギーです。
二酸化炭素吸収
森林は地球温暖化の原因になっている温室効果ガスの中で最も影響力の大きい二酸化炭素を吸収してくれます。
皆さんも中学校の生物の授業で学んだかと思います。
植物は光合成を行う際に二酸化炭素を吸収し、吸収した二酸化炭素は地上部または地下に炭素として蓄え成長します。
そのため森林は炭素銀行なんて言われたりもします。
日本の森林は年間に約1億トンもの二酸化炭素を吸収しています。
この量は日本の年間二酸化炭素排出量の8パーセントに当たります。
二酸化炭素の吸収量は樹種や林齢で異なりますがスギの40年生で考えると
人一人が1年間呼吸することで排出される二酸化炭素量は320キログラムと言われており、40年生のスギ36本分の年間二酸化炭素吸収量と同じ量です。
このように森林が二酸化炭素を吸収することで大気中の二酸化炭素濃度を下げ地球温暖化を抑制します。
しかし、放置林による森林荒廃などによる森林の減少、機能低下によって二酸化炭素吸収量の低下が問題になっています。
化石燃料代替エネルギー
化石燃料代替エネルギーとは化石燃料の代わりになる持続可能なエネルギーがバイオナスです。
そもそも地球温暖化の原因になる二酸化炭素を排出するものの1つが化石燃料です。
世界でエネルギー革命や経済発展により石油、石炭などの化石燃料を使ってきました。
エネルギー革命以前に地球温暖化が起きなかったのは主な燃料が木材だったため地球上の森林で二酸化炭素の排出と吸収の循環ができ、伐採したら再造林を行うことで森林の減少もありませんでした。
化石燃料は何千年、何万年も前に生息していた生物の体内に存在する炭素化合物などを取り出して使っているのに等しく、放出された二酸化炭素の吸収が追いつかず大気中二酸化炭素濃度を抑えきれません。
2015年の国連サミットでSDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)が採用され環境破壊の原因となるものはよくないという意識は高くなりました。
日本では森林で売れない木材(切り捨て間伐材や廃材など)や枝葉を細かくすることで木質ペレットにして燃やすバイオマス発電で電気を発電しています。
またバイオマス発電所が全国的に普及すれば森林で出る未利用材(切り捨て間伐材や枝葉などの2000万m3/年)が燃料価値を持つことで森林整備につながり地方の山村地域の活性化に貢献します。
他にも、家を一軒建てるのに必要な材料を作るときに放出される炭素量を木造住宅、RC住宅(鉄筋コンクリート)、鉄筋プレハブ造りで比べると木造住宅に比べRC住宅は3倍、鉄筋プレハブ造りは4倍の排出量でした
木材は古くから使われ地球温暖化を抑制するのに適した素材です。
天候システムの安定
森林には天候を安定させる機能があると言われています(不確定な要素が多く研究中です)
二酸化炭素量が増え地球温暖化が進み温度が1度上昇すると猛暑日は1.8倍増加すると言われています。
他にも水温が上がり、北極の氷が減少し海面の上昇で珊瑚礁の死滅や洪水などの被害も出ています。
日本では1度に降る降水量は増えましたが、年間の降水量で見ると減少しています。
一度に大量の雨が降り注ぎ土砂災害、洪水などの自然災害も発生しています。
夏には猛暑日が続き熱中症で何人もの方が亡くなりました。
また、猛暑によってレタスやキャベツなどもよって発芽不良になりました。
菜物野菜は腐敗や生育ストップなど不安定な気候は農作物にも影響を与えます。
森林が二酸化炭素を吸集することで地球温暖化が緩和され異常気象が少なくなり天候は安定します。
最後に
いかがだったでしょうか?
地球環境保全機能は地球温暖化を抑制し天候を安定させる働きがあります。
しかし東南アジア、熱帯地域で行われている無秩序な焼畑農業は森林を減少させています。
他にも森林火災や人口増加による木材需要の上昇によって木材は伐採されます。
焼畑を行ったり植林を行わないと森林は減少していきます。
アーボプラスは森林での仕事を通して社会貢献していきたいと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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