こんにちは、ナカイです。
今月14日にカルフォルニアで発生した山火事のニュース、皆さんは見ました?
大規模な森林火災は25日までに7.7万haの広大な面積の森林を燃やしてしまったそうです。
しかも、アメリカ国内では今も86箇所で森林火災が起きていて60万ha以上もの森林が焼失しているそうです。(National Interagency Fire Center調べ 2021/7/26 16:20)
「60万haってどれくらいなの?」、「いまいち凄さが分からない」という方もいると思います。
60万haは関東だと茨城県、関西だと三重県の面積と同じで今尚拡大しているそうです。
衝撃的ですよね、現に鎮火は21%しか完了してないみたいです。
ところで、日本ではあまり山火事って聞かなくないですか?
僕はニュースになっているのも目にしたことがないです。
皆さんはありますか?
なので今回は日本の山火事について発生件数や原因など紹介していきます。
山火事とは?
そもそも山火事ってなぜ起きるか知っていますか?
よく言われるのが自然発火かタバコの火だと思います。
そうなんです。山火事は自然発火と人為的発火の2つに分けることが出来ます。
人為的発火
皆さんも人為的発火の原因は大体想像がつくと思います。
日本で見ても世界的に見ても人為的発火が原因の森林火災は多いです。
タバコのポイ捨て、焚き火、火入れ、放火、火遊びetc
日本で起きている森林火災64.5%が人的要因で、最も多いのが焚き火で30%です。
つまり、火の不始末を無くせば山火事は減少させることができるんです。
自然発火
自然発火は乾燥が原因です。
落ち葉や枯れ草が乾燥し、乾燥した落ち葉が風によって擦れることで摩擦による火種ができ枯れた葉に燃え移り広がっていきます。
自然発火の多くが落雷等が原因です。
アメリカやオーストラリアでは古くから自然発火が度々起こっています。
植物によっては自然発火を利用して種子を運ぶ植物もいます。
しかし近年地球温暖化によって気温上昇や干ばつ等によって発生しやすい環境になり回数が増加してきています。
カルフォルニアに秋から冬にかけて吹く乾燥した風(フェーン)によって森林火災は発生しやすくなります(フェーン現象)。
地球温暖化とフェーン現象等によって森林火災は拡大していきます。
また、森林火災は風によって火の粉が周囲に拡散し急速に広がっていくため森林火災を中々鎮火できないです。
日本の森林火災現状
「日本だとあまり山火事って聞かないな」と思いませんか?
僕はほとんどニュースでは聞いた記憶がありません。
しかし、日本で起きている森林火災は2015〜2019年までの年平均件数で1,234件です。
これは、日本全国のどこかで1日3件以上森林火災が起きているってことなんです。
年平均総被害面積は660ha以上で、オリンピックが行われている国立競技場(10.98ha)の約60倍です。
損害額は3億円以上で、平成29年には9億円にも登ります。
被害面積も被害額も聞くと驚きますよね、、、これが毎年ですよ。
ここで僕は疑問が湧きました。
「日本の気候からして自然発火は起きそうも無いし、ほとんどが人為的火災なのかな?」
森林火災の原因って?
日本で起きている森林火災の多くが人為的火災で、全体の60%以上を占めます。
件数の多い順で3つ紹介すると焚き火が30.2%(373件)、火入れが17.5%(216件)、放火(疑いを含む)が8.4%(104件)です。
皆さんがイメージするタバコは5.1%(63件)なんです。
僕はタバコの不始末が一番多いと思っていたのでこの結果は意外でした。
焚き火や枯れた雑草を燃やす火入れ作業は火の管理をしっかり行なってください。
アーボプラスの代表は材の運搬途中で、畑の火入れ作業の火が明らかに管理できていないのを発見し、その場で初期消化に携わり消防に感謝された経験があります。
もし、消化が間に合わっていなければ森林に引火していたかもしれません。
人為的森林火災は火をしっかり消せば発生件数を減少させることが出来ます。
いつ頃多いの?
日本で森林火災の発生件数が多いのは2〜5月(林野庁調べ)です。
この時期は秋頃に落葉した葉が乾燥しており、常緑樹など多くの植物も休眠しているため森林が燃えやすい状況になっています。
気候面で言うと南北の温度差によって日本付近では低気圧が発達するので風が強い日が多くなります。
特に太平洋側は乾燥した風が吹くため乾燥した気候が続きます。
また、春は花見や山菜のシーズンでもありますよね。
多くの人が森林に立ち入るため森林火災が増加しやすいです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
日本の森林火災について書きました。
知らないだけで日本でも森林火災は起きています。
森林は動植物の生息場所であり、私たち人間の生活面でも様々な役割を果たしてくれています。
火の不始末や注意不足、ポイ捨て等で先人が植えた木が失われるのは悲しいです。
アーボプラスは以前、森林火災が起き焼け野原になってしまった場所を植林施業を行いました。
自然的に発生してしまう森林火災は地球温暖化を抑えることで増加しないようにし、焚き火や火入れ等はしっかり火の始末をしてください。
一人一人が注意することで森林火災を不是愚ことができると思います。
気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。