こんにちは、ナカイです
5月も終わり本格的な夏が来ますね
我が家の食卓からもやっとタケノコが消えました。
「この時期まで?」と思いますよね
今年はかなりの量のタケノコを収穫したので今まで食卓に並んでました。
今回は竹について話していこうと思います。
竹とは
日本に生息している竹は600〜800種と言われて諸説は色々あります。
竹はイネ科の植物でタケノコから成長する時に皮を落とします。
皮を落とさないものが笹に分類されます。
竹は地下茎で繁殖していくため多くの竹が生えているように見える竹林も本体は数本だったりします。
ほとんどがクローンということです。
僕はこのことを知った時、かなりの衝撃を受けました。
その中でも代表的な孟宗竹、真竹、淡竹の3種類について紹介していきます。
これも特用林産⁉︎身の回りにある特用林産と家でも行える栽培方法を教えちゃいます
孟宗竹(モウソウチク)
孟宗竹は中国原産の竹で平安時代に貴族の庭に観賞用として輸入されたなどの諸説あり、日本全土に広がったのは薩摩藩が琉球から持ち帰ったのが始まりと考えられています。
現在日本で生息している竹の中では最大クラスで高さが25mに達するものもあり、葉の長さは4〜8cmと短く春頃に生え変わります。
竹は樹木のように成長する過程で太くなることはないため、竹の年数を数える時は竹の節の数を数えると年数がわかります。
日本の竹の7割が孟宗竹と言われ、スーパなどの食品コーナに並ぶタケノコのほとんどが孟宗竹です。
竹が肉厚で節の線が1本で若い竹には白い粉がつくのが特徴で6、7年に1回花が咲き枯れると言われていますが、証明する記述は2件しかなく未だに研究中らしいです。
真竹(マダケ)
真竹は日本自生か中国原産かわかっていない竹で苦竹(ニガタケ)とも言われます。
成長すると10m以上になり条件がいいと20mにもなり、葉は10〜15cmになり節から枝が2本伸びるのが特徴です。
タケノコは収穫後時間が経過したものはえぐみが強くアク抜きが必要だが美味とされ、収穫してすぐのものはえぐみがなく刺身にして食べても美味しいです。
真竹は120年周期で開花すると言われ、孟宗竹が群生ごとに開花時期がズレるのと異なり真竹は遺伝的に均一なため、日本全土で一斉に開花し、実をつけ枯れます。
1970年頃に開花が確認され国内の1/3に当たる4万haの竹林が枯死したため、次の開花は2090年頃と考えられています。
淡竹(ハチク)
淡竹は中国原産の竹と言われ、節の輪が2本線で竹全体が白いのが特徴です。
日本に生息する竹の中でも耐寒性を有し北海でも分布が確認されています。
タケノコは数書く時期が孟宗竹とはズレて5月下旬から6月中旬が多く収穫してすぐは生でも食べられるほどえぐみが少ない。
日本に生息している数が少ないためスーパーに出回ることは少ないです。
日本でタケノコが食べられている竹はこの3種類です。
竹による問題
近年、森林から人が離れたことで手入れ管理されなくなった竹林の増加拡大が問題になっています。
竹(特に孟宗竹)は外来種であり中国から輸入し栽培していました。
竹は繁殖力が強く竹は1日で1m伸びることもあり、日本在来の植物に比べ成長力が早い竹は周囲の森林に進出し、進出した竹は森林の生態系を単純化させてしまうため古くは竹を栽培していた竹林の周囲を1mほど深く掘りを巡らすことで繁殖を防いでいました。
植林したスギ、ヒノキに日が当たらなくなったり、樹高がある程度高くても地中の水分を吸収する競争に負け多くが枯死してしまいます。
2015年までの30年間で日本全土の竹林面積は6.7倍に増加しており、特に京都府や静岡県などの1府5件の被害は甚大です。
また、竹は台風や地すべりに弱いため土砂災害が起こりやすくなってしまいます。
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竹の名所
竹林が有名な名所を関西関東で1つずつ紹介します。
関西で有名な名所といえば京都、嵯峨野にある竹林の道が有名です。
嵯峨野にある「竹林の道」は両側に孟宗竹の竹林が400m続く道であり以前は真竹も生息していました。
孟宗竹は67年に1度花が咲き、枯れるため竹林の道は一度存続の危機に陥ることもありました。
観光地として有名なため人がいない時間の写真を撮りたい方は朝早い時間に行くことをオススメします。
関東で有名な竹林は報国寺です。
報国寺は神奈川県の鎌倉にある寺で境内にある約2千本ある孟宗竹の竹の庭はミシュラングリーンガイドで3星をとっている有名な場所です。
風が吹き抜ける時に聞こえる笹の揺れる音が心をリラックスさせます。
最後に
いかがでしたでしょうか
日本の文化、景観と古くから竹と関わり人が手入れ管理を行うことで共に生きて来ました。
人が森林から関わることからやめてから竹林面積が拡大しました。
私達アーボプラスは人が手入れし管理していた森林、竹林は手入れを行い管理し続けるか、
広葉樹林などの森林へ移行し、自然に委ねられるまで責任を持って手入れを行う必要があると考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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