こんにちは、ナカイです。
今年の7月1日に東京で突然大木が倒れたニュースを知っていますか?
東京の港区の住宅街に生えていた高さ約16mの大木が倒れ、車が見事にペシャンコになっていました。
怖いですよね!急に大木が倒れてくるんですよ!
記事を読み進めると倒れた木には前々からキノコが生えていたらしく根が腐った結果倒れたということらしいです。
今回は、木の病気(葉に出る症状編)について紹介していきます。
別の記事で日本で広がっている木の厄介者についても書いているのでよかったら読んで下さい。
→森林所有者を困らせる虫とは?近年侵入してきたアイツ、日本の桜に危機が迫っている⁉︎
目次
樹木も病気に
「樹木も病気になるの?」と思った方も居ると思います。
樹木も生き物のため外部から細菌や虫等が入ってきた場合、人間同様病気になります。
しかし、樹木は病気によって症状が出る場所が異なります。
目にわかる症状と見えないところが蝕まれている症状があるため、しっかり観察し樹木がどのような状態なのかを見極めなければなりません。
今回は葉に症状が出る病気について紹介します。
葉に症状が出る病気
葉に症状が現れるうどん粉病と斑点性病害の2つを紹介します。
うどんこ病
うどんこ病とは土や落ち葉の中に潜んでいるウドンコカビ科の寄生菌(カビ)が風に乗って植物に感染することによって起こる症状で、葉や茎にうどん粉をかけたように白くなることが特徴です。
うどんこ病にかかると葉の上がカビの菌糸で覆い隠され光合成ができなくなり木は成長を阻害され、葉の養分を吸われます。
つぼみに感染すると開花しなくなり、新梢部に感染すると成長が止まってしまいます。
うどんこ病はバラ、きゅうり、トマトなどの野菜からカエデ類、カシ類等が感染しやすく、それぞれでカビの種類も異なります。
しかし、バラにかかるうどんこ病がきゅうりやトマトに感染することはありません。
「少しぐらい放っておいても平気かな」と思った方は注意して下さい。
早めに処置をしないと、変色し最終的には枯れてしまいます。
枯れ木になってしまうと台風や地震などの災害時に倒れる危険性があります。
危険木についてはこちらから→その木は急いで伐採したほうがいい?災害時のリスクを減らそう。危険木について
原因
多湿や乾燥しているところを好み昼と夜の気温の寒暖差が大きい春と秋により繁殖が活発になります。
主な原因としては、多湿や土壌の水捌けが悪い、肥料の過少、過多、風通しや日光不足などが挙げられます。
予防
移動できる場合は日当たりが良く、風通しをよくして湿気が籠らないようにして下さい。
植物を移動できない場合は選定を行ったり、土壌を水捌けが良いものに少しずつ変えていくことで樹木が回復し自然に収まる事もあります。
また、肥料においては植物にあった適量を与えて下さい。窒素が多くカリウムが少ないことが植物を弱らせます。
対策
うどんこ病は初期の場合は自然治癒するため、上記の予防に書いてあることを行い、重曹を水で500〜1000倍に薄めたり、食酢10ccに対し15倍の量の水で薄めた液体をスプレーします。
大量にかけすぎると植物に負担になってしまうので部分的にかけて問題ないか確認して下さい。
もし、重曹スプレーが効かずさらに広がってしまった場合はホームセンターで売っている農薬(アゾール系)や感染している葉を処理して感染拡大を防いで下さい。
うどんこ病を処置した後は、こまめに毎日チェックすることをお願いします。
斑点性病害
斑点性病害とは葉に細菌(バクテリア)等に感染することで起こる病気です。
街路樹なんかでも葉に斑点が出たり、半分枯れていたりするのを見たことあると思います。
最初は小さな斑点が徐々に大きくなっていき、周りの斑点と合わさって最終的に歯が枯れてしまいます。
葉に斑点が出たり、変色、落葉してしまうため景観に甚大な被害が出ます。
感染した落ち葉(落葉樹)や木についたままの感染した葉(常緑樹)上で越冬し春に感染拡大します。
原因
様々な病原菌が原因のため突発的に風で運ばれた落ち葉についていた場合もあるが、毎年出ているような場所ではうどんこ病同様に土壌の水捌けや日当たり、風通しをよくする必要があります。
予防
土壌を水捌けの良いものに変え、選定することで風通しをよくし湿気が籠らないようにします。
また、感染しているのを発見したら樹木の周りの落ち葉を回収し清潔に保って下さい。
対策
感染している葉や蕾等は可能な限り切り取り焼却、堆肥にして下さい。
それでも感染が収まらない場合は殺菌剤(ベンズイミダゾール系もしくはジチオカーバメート系)を伝染時期(春、秋)に散布して下さい。
植物によって散布する農薬は異なります。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は樹木の病気(葉に出る症状編)について紹介しました。
家にある木も病気になります。
病気を放っておくと木の内部が腐ったり枯れてしまい、非常に危険な状況になります。
アーボプラスが特殊伐採を行う現場にも枯れている木や病気によって腐ってしまっている木が見られます。
このような木は伐採が非常に難しく、木の状況や周囲の状況によっては高額になってしまう事もあります。
早いうちに処置を行い、木が枯れてしまわないようこまめなチェックや手入れをお願いします。
気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメント下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。