木を植えてくれた先人の優しさを大切にしたい
日本の森林は戦後、拡大造林によって多くの木が植えられました。
一本一本の木は子供や孫の財産になるための投資だったのです。
しかし、薪炭からガス、石油へのエネルギー革命や、生活様式の変化、鉄筋コンクリートや鉄骨、新建材や海外の木材との価格競争の中で日本の木材、森林は大きく市場価値を下げてしまいました。
儲かる産業から、儲からない産業になってしまったことにより、今は森林を所有していても、育林に興味がない山主も多く、放置されている植林地がたくさんあります。
私たちの親や祖父、曽祖父の世代が、現代の私たちの世代に想いを馳せて、自然環境が良くなるように、成長した樹木により経済的に豊かになるように、一本一本の木はそんな優しい想いで植えられてきました。
私たちは、立木乾燥技術の活用や、森林情報のデータ化を行い、今ある樹木の価値、森林の価値を再び高めてゆきたいと考えています。 そして豊かな森林を私たちの子供、孫の世代へと引き継いでゆく事、それが、現代の私たちのために人力で重労働を行い、山に木を植え、育ててくれた先人たちの優しさに応える方法だと、私たちアーボプラスは信じています。
森林に関わる仕事は生態系に関わる仕事
放置された森林は植物の種類が少なく、そこに暮らす動物や虫の種類も少なくなってしまい、自然としての環境は不健全になってしまします。林業は森林の一番大きな住人の樹木を植え、育て、収穫することによって収益を得ることを目的として行われます。
しかし、全国土の70%が森林で成り立っている日本において、森林環境は日本国土の自然環境そのものだと言えます。
林業に携わる者は、森林に手を入れることによって生態系に大きな影響を与える産業だという自覚が必要だと私たちは考えています。
逆のとらえ方ををすれば、私たちの行っている林業という産業は自然環境を良い方向へ誘導することもできます。
私たちは植物においても、動物においても種の多様性、遺伝子の多様性そして生態系の多様性をもった森林を育ててゆくことは林業家、山主の責任だと考えています。
森林において健全な生態系と経済性は両立が可能だと考えています。
樹木、植物も一つ一つの命
私たちが仕事の中で日々伐採する木の一本一本はそれぞれ、一つ一つの命だと思っています。
植物は私たち人間や鳥、虫とも姿かたちは違いますが、私たちと同じように命を燃やし、一生懸命に生きています。
木材の生産のための伐採も、防災のため伐採も命をい頂いていることに変わりはありません。 私たちは頂いた命に感謝し、無駄なく活用させてもらう事でしか報いる事は出来ないと考えています。
大切にしていること
今日の日本の森林は先人たちの優しさにあふれ、樹木は大きく育ち収穫のときを迎えています。
一時的な損益に一喜一憂することなく、先人の優しさに想いを巡らせ、頂く命に感謝し、今後の森林の変化に責任と優しさをもって林業に関わってゆきたいと私たちアーボプラスは考えています。
以上が私たちアーボプラスの大切にしていることです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。