特殊伐採に必要な資格と普段使用しているオススメ道具を紹介!

弊社では森林での伐採作業(世間的な林業)以外にも危険木・支障木の伐採も行っています。

危険木・支障木の伐採は森林で行う伐採に比べ市街地や家屋の近くが多く、よく特殊伐採とも言われます。

弊社がこれまでに行った中には、クスノキが建物と建物の間に生えており、作業スペースは人1人しか動けないような現場や、国宝横に生えている樹木の伐採がありました。

伐採対象木周辺に家屋や伝統などの保護対象物があり、伐倒を行えない場合、ロープワークでクライミングします。

「クライミングするのに資格は必要なの?」「道具は何を使っているの?」と疑問に思うかもしれません。

今回は特殊伐採に必要な資格と道具について紹介します。

樹上で作業するのに必要な資格とは?

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仕事で樹木に登る上で必要な資格は主に2つです。

ロープ高所作業特別教育

フルハーネス型安全帯(墜落制止用器具)特別教育

 

もし、梯子でも届かない高さで作業を行う際、従業員はこの2つの特別教育を受けていなければいけません。

民間企業がライセンス等を発行していますが、日本で作業する上で必要なのは現状上記の2つのみです。

高さ2m以上の場所で、作業床の設置が困難な場所で作業を行うのに必要な資格が特別教育です。

・ロープ高所作業特別教育 2016年から導入された特別教育

高さ2m以上の場所で、作業床の設置が困難な場所などでは、ロープで労働者の身体を保持しロープ高所作業を行います

近年、このロープ高所作業では、結び目がほどけるなどによる墜落死亡災害が多発していることから、ロープ高所作業による労働災害を防止するため、

事業者はロープ高所作業に就かせる労働者に対し、特別教育の実施が義務付けられております。

 

・フルハーネス型安全帯(墜落制止用器具)特別教育 2022年より

2019年2月1日から、高さが2m以上で、作業床を設けることが困難なところにおいて、胴ベルト型安全帯(U字つり)の使用は禁止になり(猶予期間2年間)、

フルハーネス型墜落制止用器具の着用が義務付けられました(フルハーネス着用は、高さ6.75m必須。建設業は5m以上、柱上作業は2m以上推奨。)

弊社ではクライミングなどの高所作業を行うものは皆資格を有しています。

樹上作業に必要な資格については紹介しました。

しかし、資格を持っていても道具が無ければ作業することはできません。

次にクライミングに必要な道具を紹介します。

樹上で作業を行うのに必要な道具

樹上での作業を行うには様々な道具が必要になります。

どのような方法で伐採を行うかにもよりますが、効率よく安全に作業を行うためには以下の道具6つが必要です

 

1つずつ説明していきます。

フルハーネス

フルハーネス型安全帯とは、肩や腿(もも)、胸などの複数のベルトで構成され、これによって身体が安全帯から抜け出すことや、胸部・腹部を過大に圧迫するリスクを低減します。

また、宙つり状態でも身体の重心位置(腰部付近)より頭部側に D 環を維持 するため、着用者の姿勢が “ 逆さま姿勢 ” になることを防止する機能もあります。

普段樹上作業を行っている際に使用しているフルハーネスは通常のフルハーネスとは異なり、樹上作業用です

通常のフルハーネスと樹上作業用フルハーネスでは多少異なります。

弊社ではクライマー全員がPETZL Sequoia SRT ハーネスチェストハーネスリングオープンでつけて使用しています。

樹上作業用のフルハーネスは規格適性のものが少ないのが現状です。

通常のフルハーネスと樹上作業用のフルハーネスはここが違う!

樹上作業用のフルハーネスには通常のフルハーネスと異なり、ブリッジがついています。

ブリッジとは腰のD環についているロープで主にディッセンダーをつけたカラビナをつけます。

樹上での伐採作業は上下だけでなく左右に動くことが多いです。

その為、通常のフルハーネスでは動きが固定されてしまい、作業スピードや効率が大きく変わります。

もし樹上で使う、もしくは左右の移動や動きが多いと考えられている方はPETZL Sequoia SRT ハーネスチェストハーネスをオススメします。

SEQUOIA SRT HARNESS 0

身長160〜175cm

体格が引き締まっている方に

オススメ

ウエストは65〜80cm

PETZL Sequoia SRT ハーネス1

身長170〜180cm

体格がシッカリしている方に

オススメ

ウエストは70〜93cm

SEQUOIA SRT HARNESS 2

身長175〜185cm

体格がガッシリしている方に

オススメ

ウエスト83〜120cm

 

上記でも書きましたがSEQUOIA SRT HARNESS はチェストハーネスをリングオープンで接続することで日本の墜落制止用器具の規格に適合します。

メインロープ

メインロープは命綱でもあり、クライミングを行う上でのルートになります。

樹上で作業を行う上でメインロープを使わないなんてことはありえません。

樹上作業で使用しているクライミングロープはロッククライミングなどで使用しているクライミングロープよりも太いものを使用しています。

弊社で使用しているクライミングロープの太さは11.7〜12.7mmです。

また、クライミングロープには材質や編み方によって特徴が異なります。

伸びやすさ・柔らかさ、耐久性といった様々な点から自分自身がどのように使用するかを考え購入します。

クライミングロープは樹上での伐採作業に欠かせませんが、樹皮に擦れるため摩耗には注意しなければいけません。

そのため、常に手入れ・管理を怠りません。

ランヤード

ランヤードは樹上での姿勢時や樹木間での移動など様々な用途で使います。

メインロープでは体勢維持ができないため、ランヤードを幹に巻き突っ張ることで姿勢を維持します。

姿勢を維持することは樹上での伐採作業で大切になってきます。

チェンソーを扱う際に安定していなければ切り口がずれてしまいます。

他にも、伐採対象木が枯れている、大きく傾いているなどクライミングする際にアンカーを別の樹木に取ることもあります。

その際に、ランヤードを伐採対象木に巻いたり、奥の樹木と長さを調整して空中に自信を吊る、枝先まで移動するといったことも可能です。

アッセンダー

アッセンダーとは登高器とも呼ばれておりロープを登るのに必要な道具です。

ロープのみでクライミングを行うシステムもありますが、時間も効率も悪いため、多くのクライマーがアッセンダーを使ってクライミングしています。

アッセンダーにも種類がありますが、一般的なのが足にアッセンダーをつけて登る方法です。

フットアッセンダーを使うことで足の力を利用してクライミングすることができます。

特に、樹高が20m以上もある樹木をクライミングする際には、足の力を使って登ることで全身への疲労を分散させることができます。

弊社ではスパーに付けており、高い樹高の樹木を登る、昇り降りを繰り返す際にはニアアッセンダーなど複数のアッセンダーを使用します。

アキンボ

樹上での伐採作業にもいくつか種類があります。

剪定や枝下ろしといった作業は樹木の高さは変わりません。

また、長時間に及ぶ樹上での作業は緊張感や集中するため、休憩が必要になります。

その際に安全に、簡単に降りられるようにアキンボを使用します。

スパー

スパーは脚に装着する道具で樹木に突き刺して使用します。

伐採対象木の周辺状況によってはスロータインを投げることができません。

そういった場合に、ランヤードと共にスパーを樹皮に指し樹上まで登っていきます。

スパーを樹皮に刺すことでクライミングだけでなく、樹上ではスパーとランヤードの3点で姿勢を維持します。

樹皮に突き刺して使用するため定期的にメンテナンスが必要です。

トータルコストは30万円超え⁉︎全て揃えるのにいくらかかるの?

近年、特殊伐採を行うものは増えてきています。

京都府立林業大学校という林業専門学校の生徒の中にも弊社に「特殊伐採の現場を見たい」と連絡してくれました。

実は樹木にクライミングを行うために必要な道具はどれも高価です。

命を守るために必要なのでなんとも言えませんが、、、

上記で紹介したのは必要最低限の道具のみです。

伐採対象木周辺状況に応じて様々な道具が必要になります。

実際に筆者が購入した際の金額を表にまとめました。

樹上作業用の道具の多くが海外メーカーのため、時期によって送料や金額など変化します。

  商品名 金額 購入先
フルハーネス セコイア SRT ツリーハーネス (Petzl)上下セット+リング 95,150円 ODSKオンラインショップ
メインロープ Teufelberger Xstatic 11.7mm 60m 36,800円 Amazon
ランヤード(長い) Teufelberger hipStar FLEX Light 11.5mm ヒップスター フレックス ライト 10m 29,000円 Rakuten
ランヤード(短い) Teufelberger hipStar FLEX Light 11.5mm ヒップスター フレックス ライト 5m 25,000円 Rakuten
アッセンダー
EDELRID TALON
右用スパーアッセンダー
15,000円 メルカリ
ディッセンダー アキンボ(Rock Exotica) 68,000円 メルカリ
スパー EDELRID TALON  クライミング スパーショートギャフ 57,500円 Amazon
カラビナ DMM Ultra O トリプルアクション アルミニウムカラビナ 3個パック   8,700円 Amazon
合計   335,150円  

金額は2022年3月の価格ですが、クライミングが行える装備を1式揃えるのに合計で33万5,150円かかりました。

GoPro

弊社ではHPやInstagram、Youtubeで作業時のクライマーの視点を撮影するため、GoProを使用しています。

地上からの定点カメラからでは見えないクライマーの手元や断幹時の景色等が撮影でき、撮影した動画を車内で共有することで技術力向上にも繋がります。

ヘルメットにカーブベースマウントを装着することで撮影が可能になります。

また、カーブベースマウントを装着する位置はヘルメットの頂点に設置することで、ヘルメットの重心が変わらず作業に支障ありません。

最後に

今回は特殊伐採を行う際に必要な資格と道具について紹介しました。

どの伐採方法が一番依頼主の負担が少なく、希望通りの依頼内容を行えるかを考え提案・伐採しています。

樹上から伐採していく場合、伐採した樹木は無駄にならないよう活用方法を提案させていただきます。

危険木・支障木は時間が経つほど費用も危険度も増していくのでできる限り早い決断が必要になります。

依頼の中には伐採しているか悩んでいるうちに樹木が枯れて登れなくなってしまい重機が必要になった現場もあります。

アーボプラスはお客様のご要望を聞き予算の中で最大限お客様の利益になるよう提案・作業しています。

株式会社アーボプラスFacebookInstagramに危険木の見分け方など様々な情報を載せています。

危険木支障木の伐採を考えている方はぜひ弊社にお問い合わせください。

気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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