依頼内容
造園業者様から「自社では対応できないので」と伐採の依頼をいただきました。
依頼主様から「駐車場には社員が車を停めますが、秋から冬にかけてドングリが車に落下し、傷や凹みができてしまう」そうです。
伐採対象木
伐採対象木は駐車場の周囲に生えている樹木で、アベマキなどの広葉樹やヒノキなどの針葉樹と様々です。
広葉樹の割合が多く隣接している土地や建造物の方向に重心が傾いている樹木や枯れ木などが何本もありました。
駐車場を囲むように生えていました。
伐採対象木周辺状況
伐採対象木は周囲を駐車場や建造物、フェンス等に囲まれています。
東側は別の森林所有者の方との境界があり、出来る限り別の方の所有林の方には倒れてほしくないとご依頼主様から要望がありました。
駐車場は3段に別れており、上段は伐採対象木の北と西側にフェンスが張られていました。
中段では伐採対象木の西側に保護対象物がありました。
下段では樹木近くに一部電線が張っていました。
作業風景
始めに一番奥の広葉樹から伐採していきます。
隣接している森林との境にフェンスが張られていたので、保護対象木がなく、伐倒スペースのある駐車場側に伐倒していきます。
重心が保護対象物側に向いている樹木は携行式手動ウィンチで伐倒します。
伐倒対象木の重心が大きく保護対象物側に傾いていたり、樹木の直径が大きい場合は牽引力が伝わるよう樹木の上部にワイヤーをかけます。
また、ロープワークで樹上に上がりワイヤーをかけると同時に伐倒時に保護対象物に届きそうな枝を切ります。
伐倒した樹木は枝払い・造材を行い重機でトラックに乗せ搬出します。
上段の樹木は依頼主様より「後日抜根をするため株高で切って欲しい」とご要望があり、高めで伐採させていただきました。
上段の伐採が完了したので、下段の樹木を伐採していきます。
下段の伐採対象木は隣接している土地側に枝葉が大きく伸び、重心も傾いていました。
そのため、クレーンで枝葉を吊って伐採していきます。
クレーンを使い枝葉を切っていきます。
ロープワークでのクライミングで枝葉を下ろすことも可能でしたが、下段には携行式ウィンチのアンカーがなくそのままでは伐倒できませんでした。
また、工期が決まっており作業スピードを効率よく・経費を抑えることができるためクレーンを使いました。
枝葉を順に切って下ろしていきます。
枝葉を切ることで樹木の重心が変わり、クレーンなどの重機や携行式ウィンチを使用しなくても伐倒することができます。
下段の伐採も完了したので最後に中段に取り掛かります。
中段の伐採対象木は1方に保護対象物があります。
対象木は建物側に枝が張っていたため樹木の重心が保護対象物方向にありました。
太く大きい枝が保護対象物方向に張っていたので前日にクレーンで吊って下ろしました。
保護対象物方向への枝葉を下ろすことで重心が変わり携行式ウィンチで伐倒することができます。
伐倒が完了したら造材を行い搬出していきます。
搬出が完了したら作業終了です。
作業前と比べるとかなりスッキリしました。
最後に
今回は京都市山科区で伐採を行いました。
造園会社さんから自社では手に負えないということで応援依頼がきました。
樹木は時間をかけて成長します。
伐採対象木が大きくなるとその分日程が伸びたり、重機を持ってくるなど費用が増えてしまいます。
弊社では他社が断った樹木の伐採も請け負っています。
アーボプラスはお客様のご要望を聞き予算の中で最大限お客様の利益になるよう提案・作業しています。
株式会社アーボプラスFacebookに危険木の見分け方など様々な情報も載せています。
危険木や支障木の伐採を考えている方はぜひ弊社にお問い合わせください。