森林を保護して!森林が減少して動植物が絶滅の危機?日本や世界の森林保護とは

こんにちは、ナカイです。

別の記事で違法伐採について書きました。

↓よければ読んでください。

世界で問題になっている違法伐採、皆さんが普段日常で使っている木材も違法伐採?

世界では森林が過度に伐採され日々減少し、森林に生息している動物は住処を奪われています。 

中にはその地にしか分布していない植物を食べて生活している動物もいるため絶滅の危険に晒されており環境問題の1つです

世界には森林の生態系保全などを目的とした森林保護区があり、日本では保護林として指定されています。

国際自然保護連合(IUCN)はアマゾンの熱帯雨林の80%と地球の表面積(陸地、海域を含める)の30%を保護区とすると採択されたとニュースになっていました。

今回は保護林・森林保護区について紹介します。

保護林

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保護林とは原生林や天然生林等を保全・管理することで生態系(野生動物や固有植物など)の保護や自然環境の維持など様々な目的で保護されている国有林のことを指します。

保護林に指定された森林は生態や動植物の個体数等をモニタリングし、その結果を元に保護林管理委員会で評価し必要に応じて保護や管理・森林整備等を行なっています。

現在は661箇所、97.8万haが保護林として指定され森林生態系保護地域・生物群集保護林・希少個体群保護林の3つに分かれています。

森林生態系保護地域とは

森林生態系保護地域とは日本の気候帯または森林帯を代表する原生的な天然林の保護・管理を目的とした保護林を指し、林野庁が指定する保護林の中で最も厳しく保全される地域のこといいます。

令和3年4月1日までに31箇所、70.1万haが指定され中には世界自然遺産にも登録されている白神山地や屋久島、やんばる国立公園などがあります。

保護地域は保護区域(コアエリア)と保全利用地区(バッファゾーン)に分かれており、保護区域には山菜採りや植物・土砂採集は国有財産として管理・規制され原則として登山道以外は対入り禁止となっています。

生物群集保護林

生物群集保護林とは自然環境が十分保存された天然林のうち地域固有の生物群集が存在し、300ha以上の規模を有する森林の保護・管理を目的とした保護林を指し全国に96箇所、23.7万haあります。

長野県の八ヶ岳、徳島県の剣山などが指定されています。

希少個体群保護林

希少個体群保護林とは希少や野生動物の生育・生息に必要な森林を保護・管理を目的とした保護林を指します。

森林を保護することで野生生物個体群の持続性を向上させ、野生生物や遺伝資源の保護にもなります。

保護林の中で指定が一番多く全国で524箇所、4万haが指定されています。

ここまでは日本の保護林を紹介しました。

日本に限らず世界各国で自国の森林を保護林として設定している国は多々あります。

今回は世界共通で指定されている生物圏保護区(ユネスコ)について紹介します。

生物圏保護区(ユネスコエコパーク)

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生物圏保護区(ユネスコエコパーク)は1970年に開始された「ユネスコの人間と生物圏計画」に基づき1976年から開始された国際的な指定保護区の名称で、自然豊かな生態系を有し地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動のモデル地域です。

世界自然遺産が自然を損なわないよう保護することを目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然環境と人間社会(地域住民等)が持続可能な発展(人に干渉されている生態系も含む自然の保全と経済活動)を目指しています。

2020年までに129ヶ国714箇所が指定されており、日本では10箇所が登録されています。

保護地域は核心地域、緩衝地域、移行地域の3地域に分かれています。

核心地域は法的に厳しく長期的に保護されているため様々な動植物が生息しています。

緩衝地域は核心地域の周囲もしくは隣接する地域で保護を行いつつ実験的研究や森林セラピー、教育など自然の保護や持続可能社会への理解増進や将来の担い手の育成なども行われています。

移行地域では人々が生活しており自然環境と調和した地域社会のモデルになっています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

日本の保護林と生物保護区(ユネスコエコパーク)について書きました。

保護林も生物圏保護区も核心部を除き人間と自然が持続可能な社会を目指しています。

近年問題視されている違法伐採は緩衝地域や移行地域で許可された際に過度な伐採や隣接している核心部まで伐採しています。

↓違法伐採についてはこちらに書いてあるので読んでみてください。

世界で問題になっている違法伐採、皆さんが普段日常で使っている木材も違法伐採?

僕は人間と自然は共生ができると思う一方で保護区のように強制力を持って自然を保護する必要はあると思います。

人工林のように人が1度手をかけたものは最後まで管理しないと災害が発生したり、生態系が崩れてしまいます。

古くは林業や狩猟が日本各地で盛んに行われていたため鹿の増殖や放置林による森林荒廃といった問題が多くはありませんでした。

SDGsで持続循環型社会が求められているからこそ森林との関わり方を考えるべきだと思います。

気になる点、質問ございましたら気軽にFacebook株式会社アーボプラスにコメントしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。