こんにちは、ナカイです。
最近ちらほら紅葉しているのを見かけます。
この前、奈良国立博物館で開かれている正倉院展に行ってきたのですが紅葉している樹木を何本も見ました。
これから本格的に紅葉シーズンを迎えるので楽しみで仕方がないです。
今回はなぜ紅葉が起こるのかとおすすめスポットを紹介します。
*本記事では紅葉(こうよう)と読み、紅葉(モミジ)はカタカナ表記です。
紅葉するのは落葉樹?
落葉樹は冬に近づくと葉の色が変わってきます。
赤や黄色に染まり切っても綺麗ですが紅葉が始まった最初は赤・橙・黄緑色とグラデーション豊かですよね。
紅葉が起きるのは落葉樹のみです。
落葉樹とは
落葉樹とは一定の時期になると葉を落とす樹木を指します。
落葉樹が葉を冬の時期に落とすのは日本の気候条件が理由なんです。
樹木の成長に欠かせないのが水分・空気・気温・光です。
年間を通じて水分が不足しない環境の場合多くの植物は常緑樹となります。
しかし、日本の森林には落葉樹も多く分布しています。
これは植物の葉は乾燥や冷気に弱く、乾燥や気温の低下が大きい時期になると樹木は葉を落とすことで厳しい環境にも耐え好条件の時期だけ葉を出し光合成を行うように進化したからです。
動物で例えるならクマの冬眠と同じです。
そのため、毎年冬に近づくと葉の色が変わり落ちていきます。
なぜ色が変わるの?
葉が紅葉を始めるのは葉の中に含まれているクロロフィル(葉緑素)という色素が変化するからです。
紅葉が起こる前まではクロロフィルが光の三原色(赤・緑・青)の内、赤色光と青色光を吸収し緑色光を反射しているため普段私たちには緑色の葉に見えます。
樹木は気温が低くなると光合成等の反応速度が低下し、日照時間が短くなるため光合成を行っても生産できる養分が減ります。
樹木は光合成を行うにもエネルギーを使うため、生産できるエネルギーが減少する冬の時期はできるだけエネルギーを消費しないようになります。
そのため、光合成を行うためのクロロフィルを分解し養分として幹に蓄えます。
クロロフィルが分解されることで葉に含まれていた他の色素が見えてきます。
イロハモミジなど赤色に変化する葉はアントシアンという色素が強く、イチョウなど葉が黄色に変化する樹種はカロテノイドという色素が多く現れるためです。
ここからは僕のオススメ紅葉スポットを紹介します。
古知谷阿弥陀寺
古知谷阿弥陀寺(こちだにあみだじ)は京都府左京区大原にあるお寺で1609年に如法念佛堂道場として創建されました。
樹齢800年を超え、国の天然記念物にも指定されている古知谷楓をはじめ豊かな森林が周囲を囲んでいます。
秋の紅葉シーズンになるとお寺の周囲に生えている300本程のモミジ・カエデはオレンジ・赤など変化していきます。
本堂に向かう階段は紅葉シーズン終盤になるとカエデの葉で赤く染まります。
本堂からは境内の紅葉を一望する事ができます。
古知谷阿弥陀寺の本堂に行くには入り口から徒歩15〜20分程山道を歩きます。
山道から森林に囲まれているため、天気の良い日に行くと木漏れ日がさし気持ちがいいです。
車も途中まで入れるので「歩くのがキツイな」と思う方は本堂近くまで車で行くのもありだと思います。
嵯峨野トロッコ・保津川下り
嵯峨野トロッコは京都でも有名な紅葉の名所で保津峡の紅葉を見る事ができます。
窓がないオープン車両は開放感があり保津峡の自然をより感じる事ができます。
紅葉する11月中旬から12月初旬までは紅葉した樹木のトンネルや保津峡の山々が紅葉している風景を楽しむ事ができます。
往復乗車券で保津峡の景色を見るのも楽しいですが、行きは嵯峨野トロッコで絶景を楽しみ帰りは保津川下りで下からの景色を楽しむのもオススメです。(嵐山から乗った場合です)
保津川下りは保津川を嵐山方向に下っていきます。
紅葉シーズンは左右に色鮮やかな森林の景色が広がり、川下りは船頭さんの巧みなコントロールをしながら保津川の名所を紹介してくれます。
保津川下りはトロッコ亀岡駅から京阪京都バスで15分ほどです。
最後に
紅葉について書きました。
紅葉は落葉樹が環境に適応しようとした結果見る事ができています。
日本の紅葉は世界一綺麗と言われるほど鮮やかで多彩です。
紅葉はモミジやイチョウ以外にもニシキギやナンキンハゼなど様々な植物が綺麗な色に変化します。
ケヤキが紅葉した際、葉の色が樹木によって異なるのは遺伝的に決まっているという研究結果も出ており紅葉した時の色も考えて植樹を行うといった案も出ているそうです。
是非休みの日に紅葉スポットにお出かけしてみてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。